注文住宅を建てる際には内装のデザインや使い勝手はもちろん大切です。
しかし、もう一歩進んだ注文住宅の設計をするためには、さらにバリアフリーのことも考えて設計することが大切です。
今回は、バリアフリーにする場合の工事する箇所や費用について解説していきます。

□家族の世代に合わせてバリアフリー住宅を検討しよう

バリアフリー住宅と一口に言っても、家族を構成する人によって必要な設備も異なります。
ここでは、若い世代、高齢者、支援や介護が必要な人に分けて、どんなバリアフリー設備を取り入れれば良いのかを解説していきます。

*バリアフリーを意識していない若い世代の場合

若い世代でも、注文住宅を建てるのであれば、将来を見据えてバリアフリーにしてはいかがでしょうか。
まだ若く長年家を使用する場合は、バリアフリーの基本である段差の少ない住宅を目指してみると良いでしょう。
暗くなったり、疲れていたりする場合は、小さな段差でもつまずきやすくなるので少しの段差でもできる限り減らすことが大切です。

また、ドアは引き戸にしておくと良いでしょう。
将来的に車椅子になった時も片開きドアに比べて、圧倒的に生活しやすくなります。
杖を使用する場合も、家具の配置などがしやすいのでおすすめです。

*高齢者の場合

高齢者の場合は、もう一歩進んだバリアフリープランにしましょう。
例えば、お風呂の断熱性能を高めてヒートショックを防ぐことは安全のために非常に重要です。
さらに、ドアの取手を大きくして開けやすくしたり、照明を明るくしたりといった細かなところに配慮した設計していきましょう。

*要支援、要介護人の場合

家族が支援や介護を必要とする場合は、介護される側の人だけでなく、介護する側にも配慮した設計を心がけましょう。
介護のためのリフォームは体の状態によってプランが異なるので、一概に説明はできません。
お住まいの地域のケアマネージャーなどに相談してみましょう。

□バリアフリーにするための方法や費用

バリアフリーリフォームは主に5種類あります。

1つ目は、段差解消です。
部屋の段差は大掛かりなバリアフリーリフォームを必要としません。
「段差解消スロープ」などを使用すれば、簡単に解消できます。
家全体に段差がある場合は、段差解消スロープではなく、低い床に床材を貼り付ける「床重ね貼り工事」をしましょう。
費用は、段差解消スロープが2,000円程度、床重ね貼り工事が70,000円となっています。

2つ目は、手すりの取り付けです。
手すりで特に重要なのは、階段の手すりです。
廊下や居室の手すりは必要になってからでも十分間に合うので、まずは階段を取り付けましょう。
階段の手すりの費用は5〜15万円程度と見積もっておきましょう。

3つ目は、足元照明の設置です。
足元照明もタイプによって値段が異なりますが、ここでは人感センサータイプのものをご紹介します。
費用は1箇所につき、10,000〜20,000円程度と少々高くなるのがネックです。
しかし、夜間の排便などの際に電気をつける必要はなくなるので、安全性はグッと高まるでしょう。

4つ目は、床すべり防止です。
床すべり防止で人気の素材は、コルクです。
コルクはクッション性も高いため、万が一転倒しても怪我から守ってくれるでしょう。
また、フローリングもバリアフリー対応のものが発売されているので、こちらも参考にしてみてください。
費用はコルク床が6帖あたり250,000〜300,000円、フローリングが6帖あたり330,000〜400,000円となっています。

5つ目は、引き戸の変更です。
開きドアの場合、面積を取るので使い勝手や安全性を考えるのであれば、引き戸に変更しましょう。
費用は40,000〜100,000円程度となっています。

□バリアフリーリフォーム価格ごとの違い

まず、1〜5万円の価格帯では、手すりの設置が可能です。
トイレに設置されているL字型の手すりは、工事費用も含めて4万円程度で設置できるでしょう。
手すりをDIYされる方もいらっしゃいますが、手すりには意外と負荷がかかるため破損の危険性があります。
必ず取り付ける際には、業者に依頼するようにしましょう。

次に、10〜20万円の価格帯では、引き戸の変更などが可能になります。
工事費用も含めて15万円程度と見積もっておきましょう。

最後に、200〜350万円の価格帯では、ご家庭にエレベーターを取り付けられます。
エレベーターは、工事費用を含めると250万円程度になります。
また、これに加えて1年間あたりのメンテナンス費用が、10〜15万円ほど必要になるので合わせて覚えておきましょう。

□まとめ

バリアフリー工事にはそれ相応の準備期間や予算が必要です。
しかし、もし注文住宅を建てるのであれば、将来のことを見据えてバリアフリー住宅も検討してみてください。
もし本記事で紹介した内容以外でバリアフリー工事に関して疑問点がございましたら、ぜひ当社にご相談ください。

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