住宅のリフォームは不安がつきものです。
費用も高いため、不備や欠陥に対する不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
そのような方に向けて「瑕疵(かし)保険」という保険が設置されています。
そこで今回は、この「瑕疵保険」の対象となる場合を解説します。

 

◻︎瑕疵保険とは?

まず、「瑕疵」という言葉を初めて耳にする方もいるのではないでしょうか。
瑕疵とは、契約の中で約束されている機能・性能・要件が満たされていない状態のことで、一般的にキズ、欠陥、不具合を意味します。
そのような欠陥を発見した際に、補修費用を補填する保険が「瑕疵保険」です。
例えば、契約時に担保されていた住宅の耐震基準が工事終了後に満たされていなかった場合や、瑕疵による建物の雨漏り、設備不良があった場合に瑕疵保険は適用可能です。

では、この瑕疵保険は誰が支払いを行い、誰が受け取る保険なのでしょうか。
一般的な生命保険や自動車保険と違って、このリフォーム瑕疵保険は被保険者が消費者ではありません。
瑕疵保険では、リフォーム業者が被保険者です。

しかし、保険料は住宅価格に含めることも可能であるため、最終的に購入者が保険料を負担する場合やリフォーム会社と折半する場合もあります。
また、その保険料も工事内容や保険期間によって変動するため、今一度確認しておきましょう。

 

◻︎瑕疵保険の対象となる家とその費用とは?

リフォーム瑕疵保険は、瑕疵を受けた全ての住宅に適用されるわけではありません。
では、リフォーム瑕疵保険はどのような住宅を対象に適用できるのでしょうか。
瑕疵保険は、一部分増築や補修や改修を行う住宅や、事務所などと兼用している住宅が対象です。
しかし、共同住宅の場合には次のような条件があります。

1つ目は、共同住宅が3階建て以下かつ延べ床面積が500平方メートル未満の場合です。
この場合は専有部分と共用部分の両方が保険の対象になるため、保険の適用範囲に制限はありません。
次に、共同住宅が4階建て以上かつ延べ床面積が500平方メートル以上の場合です。
この場合、区分所有者が専有している部分のリフォームのみが対象です。

また、共同住宅と戸建て住宅を含む全ての種類の住宅を、瑕疵保険の対象とするためには、次のような条件があります。

まず、住宅保証機構が定めている設計施工基準を満たすリフォームであることや、リフォーム工事請負契約に基づいた契約をしている必要があるでしょう。
また、「構造耐力上重要な部分」をリフォームする場合は、新耐震基準に沿って設計された住宅である必要もあります。
ちなみに、工事に伴って更新、修繕された機器や設備そのものの不具合や欠陥は、保険の対象とならないため注意しておきましょう。

以上より、自身の住宅が瑕疵保険の対象であることを確認したら、リフォーム瑕疵保険の支払い費用も確認しておきましょう。

まず、リフォーム瑕疵保険の支払い費用は3種類あります。
具体的には、事故を補償するための費用、転居や仮住まいをする際の費用、補修範囲や補修方法を決定するための調査費です。
また、原則としてこの金額は「支払われる金額=(補修費・調査費−10万円)×80%」という計算式で算出されます。
例外としてリフォーム会社の倒産による瑕疵の場合は、100%の金額が支払われることも押さえておきましょう。

 

◻︎瑕疵保険が適用される箇所とは?

リフォーム瑕疵保険が適用される瑕疵部分にも、条件があります。
「住宅の品質確保促進法」に基づくと、条件は大きく分けて「構造耐力上重要な部分」および「雨水侵入を防止する部分」の2つです。
1つ1つ細かく確認しておきましょう。

まず、「構造耐力重要な部分」とは住宅の自重、積載荷重、積雪、風圧、地震といった衝撃を支える部分のことです。
不具合があると、建物の強度が弱くなってしまうと考えられる部分です。
細かく見ると、住宅の基礎部分、壁、柱、土台、床版、屋根版、斜材、横架材といった部分が挙げられるでしょう。
また、斜材とは筋交いや火打材などを、横架材とはけたやはりを指します。

次に、「雨水侵入を防止する部分」を確認しておきましょう。
この部分は、雨水を除去するために住宅に設置される排水管の中で、住宅の屋根や外壁の内部や屋内にあり、防水をしないと雨水が侵入してしまう部分を指します。
細かく見ると、住宅の屋根、外壁、開口部にある戸やその他の建具といった部分が該当箇所です。

このように建物の強度、雨漏りといった部分で問題があれば保険は適用されます。
しかし、1つ注意点を押さえておきましょう。
それは、瑕疵保険は隠れた瑕疵が対象となるため、物件の引き渡し時に発覚していた瑕疵については保険の対象範囲にならないことです。

そのため、その欠陥や不具合が瑕疵保険の対象となるかを、素人目で判断することは困難です。
欠陥や不具合を発見した際は、速やかに購入時の売主やリフォーム会社に相談しましょう。

 

◻︎まとめ

瑕疵保険とは、欠陥や不具合があった際に適用可能な保険のことです。
しかし、その適用できる住宅や範囲は限られています。
耐震や雨漏りといった点で問題があった際に、この瑕疵保険は適用できます。
そのため、リフォームを考えている方は是非この保険の適用を考えてみてください。

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